2009年9月26日土曜日

武田邦彦の最大の欠点は、その言葉に希望が持てないことだ。

根拠を掘り崩す作業は、大切なことかもしれないけれど、夢がない。

値相対的な虚無感とそこはかとない怠惰のにおいがする。

彼のことはどうでもいいけれど、 ま、導入にはよい。


群馬県の決議に関しても、通ったらどうなるか。
勝利の余韻とともに、ゆるい虚脱感と退嬰感が漂うだけじゃないのか。
経団連の主張が通っていたらどうか。 救う会ならどうか。 同じことだ。


反応としては、シェルショックに近くて その決定自身は彼らをどこにも導かない。
後に引けないという、へんてこな決定主義だけがそこに残る。
たぶんそれはしんどいし、もしかしたら、甘美な感情かもしれない。
でもやっぱり、それは彼らをどこにも連れて行かない。


ただ、 ふつうに生活できればよくて、
たんともうけられればよくて、 愛する人がかえってこればよい。 
それだけなはずでしょ。ほんとうは。


その被害者に固着している人を引き剥がすのは難しい。
シェルショックの穴倉から追い出すのは難しい。

追い詰めるのではなく、固着した人を救い出す方法を考えるのが大事だ。