皿洗いのときは、だいたい音楽をかけている。
だらだらしている7歳がこんなことをいう。
- おとうちゃんはこのごろ、この人の歌ばっかりきいてるね。 好きなの?
- うーん。たぶん。そうなのかも。
後ろでは4歳が
- ぼく、音楽きくと、おどりたくなっちゃうんだよねっ
といって、くねくねしている。
君については、おかあちゃんに歯を磨いてもらって早く寝なさい。
皿洗いのときは、だいたい音楽をかけている。
だらだらしている7歳がこんなことをいう。
- おとうちゃんはこのごろ、この人の歌ばっかりきいてるね。 好きなの?
- うーん。たぶん。そうなのかも。
後ろでは4歳が
- ぼく、音楽きくと、おどりたくなっちゃうんだよねっ
といって、くねくねしている。
君については、おかあちゃんに歯を磨いてもらって早く寝なさい。
なんかちょっと秋っぽくなってきたような。気のせいかもしれないけど。
極小のドラム・セット。恐ろしくタイトで、繊細なプレイ。スネアの締まった音。シンバルの震え。ハイハットの余韻。ひとつひとつが耳を澄ませる価値がある。
英国に飛んだ勢でも課金勢でもなかった。
オジーは僕には合わない。あの声とかダメだ。のっぺりとしていて何がいいのって感じ。ブラック・サバスにしてもロニー期が一番好きだ。トニーだって悪くない。
LAを車で走らせたとき、3日で2回、ラジオで"Crazy Train"がかかった。アメリカ人ってオジー好きなんだな、と不思議な気持ちになった。なんでみんなオジー好きなの?どこがいいの?
未だに理解できないものに対峙したようなもやもやとした気持ちを抱えている。
Apple Musicに出ていた。どうも旧作らしいのだけども、今年から取り扱いを開始したみたいだ。
映画「ボヘミアンラプソディ」での鮮烈デビューから「史上最もフレディ・マーキュリー」なこの方。ああ、クイーン以外の曲も歌うんだねと思って追加した。
好きなんですよね。「アメリカン・アイドル」の彼女はもう10年選手。なんでなのかわからないけど、ずっとフォローしている。今作も全体的にいいレコードだったし、いくつも好きな曲はあったんだけど、はっとしたこの曲。
英語よくわかんないから歌詞が不穏じゃないかって。だって「あなたが(他の街から来た(新しい))銃弾に倒れた」ってあんまりハッピーじゃなささそうでしょう。なにこれシリアスな悲しい歌なのかしら、と思うじゃないですか。
でも良かった。どうも誰も撃たれていないみたいだ。現実的な意味で。
Meaning of young gun by Tori Kelly (Ft. Jon Bellion)
現代アメリカ人R&Bシンガーよろしく、ソウルフルに歌いきっちゃうのが通常運転の彼女が、この曲では声の表情を掻き消し、マシナリーな歌唱に徹しているのがまず面白い。
そしてデュエット相手のジョン・ベリオンも素晴らしかった。トリーと同じく機械に徹していて、オクターブ下でユニゾンで窺い、2コーラス目でファルセットでトリーと同じキーに立つ。そのとき、二人の声よりもずいぶん高いところで倍音が聞こえて、それも非現実的な浮遊感を演出する。
最後のコーラスで、2人はようやく機械であることをやめ、その身体を浮かび上がらせる。そんな構成。
声は対置され、溶け合い、呼び合う。もちろんヴォコーダーだとか機械も使っているんでしょうけど、完全にアイディア勝ちの運び。
変な色気を見せて引き伸ばしたりせず、3分くらいで半ば唐突に終わるのも好い。僕は置いてけぼりになってしまってはじめて、なるほど、今度は僕が考える番なのか、と思う。
元彼(女)は銃弾に倒れる。もちろん象徴的な意味で。しかし後に残る余韻は不思議とポジティブだ。そうか、じゃあ私は「これから」どうしようか。
彼女の声はどことなくナタリー・インブルーリアを思い出させる。トリーのほうがずっと上手いと思うけれど。
"tone"は好きだった。97年。18歳の頃だ。少しハスキーな声で歌われる、手つかずの新しい朝、みずみずしい世界。そんなイメージ。ヒットしたと思う。たしか、飲み物のCMでも使われていたはずだ。
97年はあんまり希望ある年ではなかった。ふわふわ・どよよーんとしていたし、翌年は浪人生として1年を過ごすことになるのだ。わたくしごとではありましたが。それでもこの曲を聴くと頬に新しい風を感じるような、そんな気持ちになった。
当時二十歳そこそこだったナタリーは今や48歳なのだそう。タボっとしたパンツをはいた、どこか気だるい、当時としては実に現代的だった雰囲気の彼女しか知らない当時10代の44歳は、そのことに少し衝撃を受ける。でも曲がりなりにも彼女も僕も今も生きている。
あなたが誰であっていくつであろうと、新しい朝はいつもあなた待っている。「これから」をよすがに、僕らは「ずっと」生きていけるのではないか。もちろん象徴的な意味で。
というと、なんだかあんまりよくない感じがする。だからって「真実は細部に宿る」かといえばそうでもないでしょ。
細部にこだわった、クソみたいなモノ。たくさんあるわ。
この雰囲気にピンときた。ということで。