2024年1月4日木曜日

もうすこし地図のはなし

おめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。


ある場所が誰のものなのか。なんとなく、とおりまーす、で大丈夫なことは実際多いけれど。はっきりさせないいけない場面もたまにある。

今回のケースでは、何かを申請したりするものではなくて、みんながうろ覚えな場所で白黒つけるケース。

確認方法として、なんとなく知っている方法は、ゼンリンの住宅地図をみて地番を調べて法務局で所有者を閲覧というもの。でもそれだけのために住宅地図を買うのはしゃくだし、法務局は八王子だし。

申請に必要だといわれれば頑張らないといけないところだけれども、ああ、そうだったか、がゴールなので手早く済ませたい。

ということで相方さんに教えてもらった方法は、市町村役場の更生図をもとに課税台帳上の所有者を確認する方法。更生図のコピーはお金が必要。台帳はコピー不可。閲覧のみ。

ああそうだったか、で終わりました。予定通り。


で、終わりなのだけど、地番図ってGISでなんとかならないのかとふと思ってググるとこんなものが出てくる。

地図データのG空間情報センターを介した一般公開について 法務省

そしてG空間に飛ばされてログインすると、きちんと落とせました。QGISに搭載するとこうなる。背景図は地理院の25,000。















法務局の公図なので、だいたいあっているはずだ。

今回問題になっていたのは道の話。公道から家までのアプローチで結構りっぱな道がついていることはよくある。ただ、それが公道なのか私道なのか、誰の持ち主なのかが微妙であった。もし公道であればちゃんと登記されているはずだから道路として表示される。私道であれば敷地の中なのだから当然登記されない(分筆登記してもいいけれど、普通はしない)。

一方、地理院地図は現況ベースで調製されているから、私道だろうが公道だろうが道として表現される。2つの地図の差異で状況を読み解いていけばいいのかなと思っている。

当然、このデータは図面データだけで所有者名はわからない。そこは、登記簿か課税台帳を閲覧して確認する必要はあります。ただ、データには地番データも格納されているので、ラベリング機能を使えば地番表示が可能。


なかなか便利なんじゃないでしょうか。