2011年3月26日土曜日

休職します。

上記のとおり。
現職を休職させて頂いて、JICA青年海外協力隊に参加することとしました。
任地はベトナムで6月下旬に出国予定です。

このような震災直後ということもあり、自分の下した判断が適切であったのか
どうかが今後一生ついてまわると思う。
それは、ひとつにはまだその被害の大きさ(十分大きいですが)把握しきれないこと、
もうひとつには、現在の僕が災害対応担当職員であること。


マザーテレサはあなたのそばにいる人を救いなさい、という。
たしかそんなことを。
そのとき、僕は何をしている?なにをやろうとしている?
大いなる過ちであるかもしれないことを半ば自覚しつつの暴挙です。
だから一切の批判は、甘受します。
だからこそ、引くに引けない思いで、一生懸命役割を果たすべく努力するつもりです。



僕が背負い過ぎていないか。たぶんそうなんだろう。
自分ひとりがエラそうに、ね。
無数の言い訳に満ちていて、言辞を弄した偉大なるオナニー(なんだそりゃ)
のような気もする。きっとそうなんだろう。
冷ややかであることにも、熱心になりすぎるのも耐えられない。
そのようなことがあるんだとしか、僕にはいいようがない。

2011年3月20日日曜日

天然スギ林 一般開放


「新潟県:【佐渡】「石名天然杉林」の遊歩道を整備し、5月に一般開放します」 
http://www.pref.niigata.lg.jp/sado_nourinsuisan/1280260928332.html 

始まりは地元ガイドの不法侵入(と小銭稼ぎ)だったけど、 
こういう形になりました。まったくみなさん商売上手。 
「秘境」扱いすると、変なお金が発生するから僕は好まない。 
ずっと秘境のままでクローズするか、あるいはオープンな状態にするか、 
どちらかだ。 
というわけでオープン。おかしな額のガイド料はとられないわけです。 

スギの天然林って実はほとんどない。少なくとも僕は本土ではみたことない。 
これを原生林と呼ばないのは、人為的な改変があったから。 
昭和年代に県の財政が傾いた時分、伐採した記録があるのです。 
とはいっても、ここのスギはほぼ原生植生であるとみていい。 
理由は人が植える意味がない、山のてっぺんにあるからね。 
伐採された残りっかすとは言い条、なかなか見ごたえのあるスギ林です。 
屋久島の縄文杉とくらべるとアレだけど。雰囲気はあんな感じ。 
大佐渡山脈、山頂付近の霧深い場所に鎮座まします。 

スギは80年生を超えると葉っぱのカタマリが丸くなってくる。 
ぽよぽよと丸いカタマリがくっついているスギをみたら、 
そいつはかなり年寄りだと思ったらいい。 
だけどその年寄りは甘く見ないほうがいい。 
樹高の伸びは止まるけど、太くなるのは止まらない。 
これを肥大成長という。老いてなお盛ん。こいつに寿命があるんだろか。 

「極相林のスギ林は外観はスギ林だけど、中に入るとスギ林に見えない。」 
これは尊敬する上司に教えてもらいました。 
中に入ると、広葉樹の林のなかにスギがポツポツあるように見える。 
多様な樹種、林齢の木々がわっさ、と生えている。 
スギはまるでなにかの徴しみたいにある。まるで孫を見まもるおじいちゃん。 

島なので、あとはどこから登るかだけなんだけど、複数のハイキングコースが 
整備されるとのこと。もちろんガイドによる説明も付けられる。 
オススメは山野草が美しい5月と天候が安定している7月末から9月末かな。 

屋久島ほど命の危険はないと思われるし、夏の佐渡は本土よりも涼しいので 
避暑がてらに、ぜひぜひおいで頂ければ。