2024年3月10日日曜日

なんとなく1年が終わろうとしている

 はやいなあ、と思う。

去年の今ごろはどうだったか。去年の来週に大きな仕事が入れられた。1年後、どうもそれはうまく実を結ばなかったようだ、と風聞に聞く。その仕事は前の職場であとに残そうとして取り組んだ仕事でもあった。うーんそうか。残念だったなと思う。

それでも世界は進んでいく。「自分の不在」とは、世間的、もっといえば会社的には全く大したことがなかった。そのごくあたりまえのことを改めて知った1年間でもあった。僕がだらだらと枝を折り、かまどに放り込みながら豆を煮ていても、世界は猛スピードで動いていく。

おかしいのは僕か世界か。そうは思うけれど、早いこと知れただけよかったかもしれない。僕だって1年前までは理不尽な理由で自分自身を、すごく悪い意味で調練していたかもしれない。「しょってる」と言われれればそれまでだけど、本人は字義通り背負ってるつもりになっている。そして事故に至るケースはままある。だから、僕の脱洗脳には少なくとも成功した。

それとしてスピードの差異を埋めるのは別の話だ。僕は遅すぎるのか、世界は早すぎるのか。

どんなに世界が早く動いても、僕の自我が激しく取り残されていたとしても仕方ないじゃないか。僕はあんな速度では動かない・働かないと決めた。だからこれは、望んだ弛緩であり、望んだ孤独なんだろう。

緩んでいる割に、なんだか気忙しいのがなんともかんとも。




2024年2月20日火曜日

全体的に調子が悪いんだよ

 年末のパンクが厄落としになったと思っていたのに。

一ヶ月半、咳が止まらず、さすがにカゼではないのではと。どうも喘息がしい。喘息。ぜんそく。困ったことですね。やっぱり田舎者が上京すると身体に変調をきたすものなのでしょうか。

薬が効いているのかどうかわらない。咳はでる。だから医者はいやなんだよ。なんだか薬って効かないよね、って思っちゃってる。人生で一番効いたな、という薬はインフルにかかったとき処方されたイナビル。でもなんだか本当はイナビル効果ないなんていう記事みちゃってなんかもうほんとうにどうなのよこれ、と思っている。

人生はプラシーボ。そういう認識でいいのでしょうか。しかしこれはもう頑張ってもらいたい。薬さんよろしく頼むよ。もう胸も背中も痛くて咳したくないよう。


あと、厄といえば厄なのかもしれないけれど、自分より若い人がさっさと亡くなるのは堪える。理解した。腹に落ちた。彼女はお姫様だった。

周りの人の心が潰れる様を見るとき、順番は大事なのだって思いました。月並みなんでしょうけれど。44歳でやっとわかった。そこにはいろいろな考え方があるでしょうし「色あせてくぐらいなら、いっそ燃え尽きた方がいい」とかも好きだった。

僕は元来冷たい人間なので、自分が一番可愛い。他人になにかしたいと思うのは自分に余裕のある範囲まで。面倒ごとなんてごめんだ。ただ、人の悲しみにまで気が回るようになってしまった。僕は人の心が潰れていくのを見るのは、本当に耐え難い。

僕は自分が一番可愛いので、僕が耐え難いことは避けたい。

だから、周りの人が悲しむのをなるべく避けたいと思う。そこから導かれる生き方もあるだろう。



2024年1月4日木曜日

もうすこし地図のはなし

おめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。


ある場所が誰のものなのか。なんとなく、とおりまーす、で大丈夫なことは実際多いけれど。はっきりさせないいけない場面もたまにある。

今回のケースでは、何かを申請したりするものではなくて、みんながうろ覚えな場所で白黒つけるケース。

確認方法として、なんとなく知っている方法は、ゼンリンの住宅地図をみて地番を調べて法務局で所有者を閲覧というもの。でもそれだけのために住宅地図を買うのはしゃくだし、法務局は八王子だし。

申請に必要だといわれれば頑張らないといけないところだけれども、ああ、そうだったか、がゴールなので手早く済ませたい。

ということで相方さんに教えてもらった方法は、市町村役場の更生図をもとに課税台帳上の所有者を確認する方法。更生図のコピーはお金が必要。台帳はコピー不可。閲覧のみ。

ああそうだったか、で終わりました。予定通り。


で、終わりなのだけど、地番図ってGISでなんとかならないのかとふと思ってググるとこんなものが出てくる。

地図データのG空間情報センターを介した一般公開について 法務省

そしてG空間に飛ばされてログインすると、きちんと落とせました。QGISに搭載するとこうなる。背景図は地理院の25,000。















法務局の公図なので、だいたいあっているはずだ。

今回問題になっていたのは道の話。公道から家までのアプローチで結構りっぱな道がついていることはよくある。ただ、それが公道なのか私道なのか、誰の持ち主なのかが微妙であった。もし公道であればちゃんと登記されているはずだから道路として表示される。私道であれば敷地の中なのだから当然登記されない(分筆登記してもいいけれど、普通はしない)。

一方、地理院地図は現況ベースで調製されているから、私道だろうが公道だろうが道として表現される。2つの地図の差異で状況を読み解いていけばいいのかなと思っている。

当然、このデータは図面データだけで所有者名はわからない。そこは、登記簿か課税台帳を閲覧して確認する必要はあります。ただ、データには地番データも格納されているので、ラベリング機能を使えば地番表示が可能。


なかなか便利なんじゃないでしょうか。


2023年12月1日金曜日

自分で作ったお米のはなし



ご飯がすきだ。もう何度となく繰り返した。

米好きは遺伝するのだろうか。今年に入って米の消費量は4人家族で週5キロに達した。

育ち盛りがいるからな、とも思ったがちょっと計算してみた。僕が一日2合くらい食べてるとして、300グラム。週2.1キロ。僕の寄与率は4割(ひかえめにみて)。

人のせいにしてはいけない。米を食べているのは僕である。

反省はしているけれど後悔はしていない。でも今後、5歳児と2歳児が本格化すると末恐ろしい。家中で米騒動が起こるかもしれない。


ひょんなことから、米好きがお米を作ることになった。

無農薬だからどうだ、とか、天日干しだからどうだ、っていうのは特にない。でもそういうふうに書くとなにやら、霊験あらたかなお米のように感じるよね。

お米が好きですが、お米評論家ではないので、こだわりとかは特にない。

副食物を添えてごはんを口に放り込む。咀嚼もそこそこに喉を通り、お腹に収まる。食べるに従い、だんだんお腹が温かくなる。最後にお茶がお水をぐっと飲む。

以上、米飯食における幸福のイメージ。米はのどごしです。妻はよく噛めといいます。

おいしいごはんを少しだけ、という人もいるだろうし、そういう人はそれこそお米のひとつぶひとつぶのうまみが大事なんだろう。僕の場合は、ごはんのうまさは、量とも関わる気がする。70代になっても同じスタイルが貫けるかどうかわからない。


うちの米がうまいかどうか。うまいっすよ、主観的に。でも客観的にどうなのか。

見てくれは悪い。黒い米が混ざっているし、全体的に小粒な気がする。あんまりいい評価はいただけまい。

でも、炊いてしまえばどうってことないよね。主観的おいしさは4倍増で、それこそおいしくいただいた。作ってくれた農家にももちろん感謝した。


一つ思ったのは、小粒の米ってけっこううまいな、ということ。うちの米、食べた感じ小さい。でもつぶつぶとした食感もいいし、一粒ごとのお米の味を感じる。小さくてもこしひかりのしっかりとしたもちもち感もある。これはこれでいいのではないか。

お米の新品種は粒が大きいと聞きます。新之助くらいしか食べたことないけど、確かに大きく感じた。大きい方が甘みがあるっていうのはそうかもしれない。一粒あたりのでんぷんがきっと多いのだろう。そしてたぶん単収だっていいはずだ。稲一株からとれる米粒の数は概ね決まっている。だから、大粒の米を作った方が農家にもきっと優しい。

小さい米はなんか損だって話だけれども、小さい米にだっていいところはありそうな気がする。



2023年9月20日水曜日

書評:物語は世界を滅ぼさないんじゃないかしら

すっかり農家なので、野菜を家に持って帰る。

ただいま、と玄関をあけると、おみやげは?と子どもが出てくる。

なすやらピーマンやらが入ったタライを渡すと、喜々として母親に持っていく。手ぶらで帰ると、ぷいっといなくなる。なんだか、そこはかとなく、幸せな感じがする。


これが物語であるとしたら、ずいぶんとなだらかなもので、いくぶん退屈かもしれない。

もちろん、日々いろいろあるんですが。


2023年7月26日水曜日

QGISを使って森林GISを構築する 1/n

すっかり農家ですが元々林業です。チェンソーはよく扱えませんが。

山の管理人のことを「山守(やまもり)」といったりしますが、この多摩のあたりでは「山庄屋(やましょうや)」というそうです。

ええ。この際、畑仕事なんぞかなぐり捨てて僕も山庄屋たらん、と宣えばきっと、ビジネスパートナーの畑庄屋に鍬を持って追いかけられてしまいます。

いつかなりたい山庄屋。ということでサイドプロジェクト的に森林GISをしこしこ構築していきたいと思います。

2023年7月24日月曜日

ハーモニーが好きなんです。

コードの原理はわかっている。でも、どうしてこう、素敵な感じがするのかわからない。分析的な言葉を書き連ねても、そこには到達しないのではないか。

だから、どうもなんだか、素敵だな、と思うしかない。

ケミストリーですよね。ケミストリー。