2010年5月15日土曜日

昼間のちがい

僕の職場の事務所は4階にあって、西側の海に面している。まぶしいきれいな夕日を拝めることがあれば、怒濤の荒波が遠景として飾られることもある。ま、夏はたいらな海で冬はトゲトゲした海とか、そんな感じだな。

冬の海と夏の海を分けるのはなんだろう、と思って。あるとき、あ、冬の海じゃなくなった、と思う。それはなんだろか、と思う。
気がついた。冬の海は、水平線がない。水平線があるべき場所は、もやもやと雪なのか雨なのかがあって、天空のどす黒い曇天とつながっている。冬は空と海がつながる時期なんだ。暗い海と暗い空では、もはや不吉な予感しか感じられない。奴ら、徒党を組んでやがる、と思う。

まあつまり、ある日水平線をみたとき、その日が曇りであっても冬が終わった、と実感するのかもしれない。