あっという間の年末。今年は半袖で過ごせる年末。
書きたいことがたくさんあったのに、あんまり書けずにここまで来てしまった。
今日中にもう少し書くかもしれないけれど、やっぱり書かないかもしれない。
きっと twitter上であけおめ的書き込みを見て、キミら2時間早いぜ、
と呟いていると思われ、つぶやけるだけでベトナムに来た
甲斐があったとも言える。
例年、だいたい年末は寒さと飲み過ぎて風邪を引いている。
だからか、今年も暑いのに、しっかり風邪を引いてしまった。
身体は順調に日本の年末仕様に仕上がっていると見ていい。
順調に行けば新年会開けの来月15日前後に、
もう一度大風邪を引くことになる。
そしてボロボロの身体で、ヒアリング資料を作成するのが習いだった。
外を見れば、雑草が茂って、木々の緑が濃くて、3回目の稲刈りが終わっている。
僕にとっては、何というか、不思議な年末だ。
今週、会社では来年のカレンダーが配られた。
僕はアディショナルな人間なのでもらえないらしい、残念。
そろそろ共産党員になったほうがいいのだろうか。
カレンダーで感じる正月、ってのも。
ベトナムの正月は旧暦なので、特に変わったところはない。
市場はいつもどおり人で賑わい、子どもは相変わらず遊んで、
男はだらだらとカフェで微睡み、バイク洗い屋はバイクを洗う。
いつもどおり。
しめ飾りとか大掃除とか年末ジャンボとか、
年の瀬の賑々しい感じが少し懐かしいような気がする。
そして、深々と静かに雪降るが懐かしいような気がするし、
もう寒いのには耐えられないような気もする。
12月でも暖かさと湿度に富んだこの土地は確かに体にやさしい。
身体と心が妙に緩んでしまうことろがベトナムなんだと思う。
まあ、今は悪寒でゾクゾクするけどな。
職場が開店休業なのをいいことに、同僚君は音楽を流しながら
仕事をしていて、不思議なメロディと節だなぁと思って聞いている。
永遠に続きそうだ。
展開して展開して、終わらなそうなのに終わる。そういう歌が多い。
大陸的、という言葉を思い出した。
つまりそういうことなのだろうか。
波間に消えることなく、いつまでも終わらない音楽。
などと、咳をしながら考えた。
終わらないと考えるから、力を抜き、吹く風に身を委ねるのだろうか。
いつか終わると考えるから、じっと身を固くし、耐えぬくのだろうか。
場所によって、身の処し方は少しずつ違うのかもしれないな。
などと考えつつ、鼻水を垂らしていた。
なるようにしかならないっぷり、を来年はさらに経験するんだろう。
それはきっと、僕をいらつかせ、焦らせる。
まあ、仕方ねぇか、と思えるようになれば、
僕も少しは変わったと言えるのかもしれない。
良い方に変わったか、悪い方に変わったかは、知らない。たぶん悪いな。
大陸的な考え方、ということで。
この場所はきっと、僕をまた少し変えるだろう。
そんなこんなで、みなさま、良いお年を。