2013年4月3日水曜日

Sigur Rósさん、変貌す。

回帰、なんだろか。更年期障害なんだろうか。
これは一体どうしたことでしょう。


ピースフルなここ数作の平穏をブチ壊す、禍々しいばかりのヘヴィな音像。
ギターのボウイング奏法ってこうやってやるんですね。これも6月リリースか。
http://www.sigur-ros.co.uk/

こと最近のSigur Rósは黄色が似合うと思うのね。黄色は暖かくて、混ざり合っていて、どこか退廃的な感じ。
エントロピーの第二法則。エネルギーは一方通行。混ざり合い、均質化する。世界は生ぬるくなるのか、ずいぶん悲しい話だなぁと幼少のころ思いました。たぶん混ざりあった最後の風景は、きっと淡い黄色い世界なんだろうなぁと想像したものです。
イメージの話です。実際色を混ぜ合わせると灰色っぽいしな。

ピースフルなシガーロスはぼんやりとした黄色のイメージ。明るい潮だまり。日差しを受けた温かい水のなかでゆっくりとたゆたうような。今回のPVも黄色が印象的に使われているけれど、今までとは違う黄色。どこか毒のあるビビットな黄色。さてさて、いったいどうなるんでしょう。


「駆け上がった一曲」の記憶。まばゆい音像。きれいなPV。
これを聴いて、ああ、この人たち逝っちまったな、と思いました。

2005年なんだねぇ。ちょっと前のような気がする。
もちろんメッセージ性とか示唆で言えば"Vaka"(untitled #1)だとは思うんですけれど。