すっかり宅録オタク活動が堂に入ってきたTim Christensenさん。
Dizzy Mizz Lizzyとして久しぶりに新曲が出て、脱自宅警備員というところ。
1stって94年だからおれ15歳じゃん?しょうがないじゃん、グランジっ子なんだから。
今回ご紹介するのは、っていうと日本通販みたいですけれど、日本通販は潰れるので僕が守り・伝えていこうと決めた。通販業界に転職しよう。たぶん明日には忘れている。
ええ。ご紹介するのは自宅警備の役職から離れ、Mads Langerさんと組んだシングル。
Mads Langer and Tim Christensen : Side Effects
デンマーク語は読めないんだけど、デンマーク版のwikiによるとたぶん僕のおたんじょーびの昨年の7月17日に彼の国でリリースされたよう。レコードは5曲入り。「副作用」っていうのがいい。たしかにこのレコードには、素敵な副作用があるんだよ。
国内では販売されていないような気がする。でもがんばれば国内からでも買えます。
1デンマーク・クローネはおいくら万円なのだか、よく知らない。
ティムさんの声は甘い、典型的なバラード声。ヘヴィな音像に不釣合いなこの優しげな声が、伸びやかに、飄々と乗っかるところがDMLの面白さの一つであった。解散後の彼の仕事が、彼の声を存分に活かしたあたたかでポップなものであったことは、むしろ穏当であったというべきなのでしょう。
ソロワークの中でも重たい曲もあったけれど、中途半端なもっさり感ばかりが鼻についたのは事実で、DMLのドラマーの切れ味がもっと評価されてもいいと思ってました。
大量の宅録を作成するユーチューバーな彼に課金するためせっせと動画を見て、やっぱりこの人は秀逸なメロディ・メイカーだと唸った。さすがはビートルズ・ミーツ・グランジと言われていたDML。単なる自宅警備員ではない。
ただ、ヘヴィなリフを引っぺがすと、ポールの系譜を受け継ぐ(カバーレコードも出しているしね)、きれいなメロディラインが顔を覗かせる。体裁や形式は時代とともに変わるけれど、揺るがないものの存在を感じずにはいられない。
体裁や形式をディスってるんじゃないです。ダウンチューニングのぶっとい音で作り出すものとは別のコミュニケーションがある。もう少し親密な風なやり方がある。
マッズさんはよく存じ上げないけれど、あちらでは割と著名なSSWだそうです。やはり甘い声質の、良い声だと思いました。ティムよりもちょっと荒れ声で、ブルージー。
クレジットまで確認していないんだけれど、聴いた感じではティムさん持ち前のポップセンスが炸裂しています。そしてこの二人のハーモニーがとっても素敵なレコードに仕上がっていて、ハーモニー愛好家の僕はにんまりしてしましました。捨て曲なし。
二人のキーが近いんだと思う。融け合って、混ざり合って。素敵な副作用が堪能できる仕上がりです。
あ僕的に嬉しかったのはDML至高の一曲、と個人的に思っている"Silverflame"がこのレコードでリメイクされていること。
単なるリメイクではなくて、恐らくはマッズさんの持ち歌であろう"Fact Fiction"なる曲と組み合わされ、一つの曲として再構築されています。
うむ。デンマーク語がさっぱりわからん。マッシュアップだと言ってる。これは英語だ。あとマッズさんが出だし間違えた。そしてデンマーク人女性は美人が多い。
新たな知識を携えて、生きていこう。
マッシュアップだからコーラスが2つある。相手に自分のコーラスを歌わせる構成になっていて、贅沢な感じ。
いやーハーモニーってやっぱり素敵。うまく説明できないんだけれど1+1が2以上の何かになっています。脳みそが喜んでいる感じ。これをマジックと言わずして何をか言わんや。。居合わせたお客さんは幸せだと思います。みなさんよいお顔をされていますし。
改めて思った。この"Silverflame"は痛いほどの寂寥感を持った曲だ。メランコリックという言葉では全然言い足りない。他の4曲とは完全に異質な存在感。
改めてオリジナルを聴き直す。エレクトリックなオリジナルは、メロディが終盤のドラマチックなギター・ソロに導くための「ちょっとだけミステリアスな呼び水」みたいに聴こえていた。
もちろん、呼び水以上のなにかであるのは間違いなくって。
一方、アコースティックなこちらは、メロディそのものの魅力を噛みしめられるように、拵え直したみたいに聴こえる。歯が鳴るような、背筋がぞっとする奈落を、やわらかく温かな声で歌われる。そんな心象風景。
この種の企画物のレコードってたいてい簡単に忘れられてしまうじゃないですか。こいつはね、買いですよ。大絶賛しときます。
Dizzy Mizz Lizzyとして久しぶりに新曲が出て、脱自宅警備員というところ。
1stって94年だからおれ15歳じゃん?しょうがないじゃん、グランジっ子なんだから。
今回ご紹介するのは、っていうと日本通販みたいですけれど、日本通販は潰れるので僕が守り・伝えていこうと決めた。通販業界に転職しよう。たぶん明日には忘れている。
ええ。ご紹介するのは自宅警備の役職から離れ、Mads Langerさんと組んだシングル。
Mads Langer and Tim Christensen : Side Effects
デンマーク語は読めないんだけど、デンマーク版のwikiによるとたぶん僕のおたんじょーびの昨年の7月17日に彼の国でリリースされたよう。レコードは5曲入り。「副作用」っていうのがいい。たしかにこのレコードには、素敵な副作用があるんだよ。
国内では販売されていないような気がする。でもがんばれば国内からでも買えます。
1デンマーク・クローネはおいくら万円なのだか、よく知らない。
ティムさんの声は甘い、典型的なバラード声。ヘヴィな音像に不釣合いなこの優しげな声が、伸びやかに、飄々と乗っかるところがDMLの面白さの一つであった。解散後の彼の仕事が、彼の声を存分に活かしたあたたかでポップなものであったことは、むしろ穏当であったというべきなのでしょう。
ソロワークの中でも重たい曲もあったけれど、中途半端なもっさり感ばかりが鼻についたのは事実で、DMLのドラマーの切れ味がもっと評価されてもいいと思ってました。
大量の宅録を作成するユーチューバーな彼に課金するためせっせと動画を見て、やっぱりこの人は秀逸なメロディ・メイカーだと唸った。さすがはビートルズ・ミーツ・グランジと言われていたDML。単なる自宅警備員ではない。
ただ、ヘヴィなリフを引っぺがすと、ポールの系譜を受け継ぐ(カバーレコードも出しているしね)、きれいなメロディラインが顔を覗かせる。体裁や形式は時代とともに変わるけれど、揺るがないものの存在を感じずにはいられない。
体裁や形式をディスってるんじゃないです。ダウンチューニングのぶっとい音で作り出すものとは別のコミュニケーションがある。もう少し親密な風なやり方がある。
マッズさんはよく存じ上げないけれど、あちらでは割と著名なSSWだそうです。やはり甘い声質の、良い声だと思いました。ティムよりもちょっと荒れ声で、ブルージー。
クレジットまで確認していないんだけれど、聴いた感じではティムさん持ち前のポップセンスが炸裂しています。そしてこの二人のハーモニーがとっても素敵なレコードに仕上がっていて、ハーモニー愛好家の僕はにんまりしてしましました。捨て曲なし。
二人のキーが近いんだと思う。融け合って、混ざり合って。素敵な副作用が堪能できる仕上がりです。
あ僕的に嬉しかったのはDML至高の一曲、と個人的に思っている"Silverflame"がこのレコードでリメイクされていること。
単なるリメイクではなくて、恐らくはマッズさんの持ち歌であろう"Fact Fiction"なる曲と組み合わされ、一つの曲として再構築されています。
うむ。デンマーク語がさっぱりわからん。マッシュアップだと言ってる。これは英語だ。あとマッズさんが出だし間違えた。そしてデンマーク人女性は美人が多い。
新たな知識を携えて、生きていこう。
マッシュアップだからコーラスが2つある。相手に自分のコーラスを歌わせる構成になっていて、贅沢な感じ。
いやーハーモニーってやっぱり素敵。うまく説明できないんだけれど1+1が2以上の何かになっています。脳みそが喜んでいる感じ。これをマジックと言わずして何をか言わんや。。居合わせたお客さんは幸せだと思います。みなさんよいお顔をされていますし。
改めて思った。この"Silverflame"は痛いほどの寂寥感を持った曲だ。メランコリックという言葉では全然言い足りない。他の4曲とは完全に異質な存在感。
改めてオリジナルを聴き直す。エレクトリックなオリジナルは、メロディが終盤のドラマチックなギター・ソロに導くための「ちょっとだけミステリアスな呼び水」みたいに聴こえていた。
もちろん、呼び水以上のなにかであるのは間違いなくって。
一方、アコースティックなこちらは、メロディそのものの魅力を噛みしめられるように、拵え直したみたいに聴こえる。歯が鳴るような、背筋がぞっとする奈落を、やわらかく温かな声で歌われる。そんな心象風景。
この種の企画物のレコードってたいてい簡単に忘れられてしまうじゃないですか。こいつはね、買いですよ。大絶賛しときます。