2017年12月9日土曜日

ぼく、きんえん、はじめました!

本日三日目。
爾後、私にタバコを勧めた諸姉・諸兄に於かれては、断腸の思ひで島流しの刑に処す。
昨日まで足繁く通った喫煙所に、本日より立ち寄らない。新鮮だった。


どのように禁煙をはじめるか。
すっぱりと辞められる人もいればそうでない人もいる。僕は後者だと思う。
23歳から15年、喫煙者として生きてきた。習慣化したのは修論を書いていた時だ。
愛煙していたタバコといえば、まずはキャスター(3mm→5mm)。マイセン(6mm、震災でキャスターが品薄になったのだ)。ベトナムタバコ群(ビナタバ→バストス→黒猫ちゃん)。マイセン改めメビウス。ウィンストン(6mm)
いっぱしの履歴がある喫煙者なのだ。

多くの愛煙家は禁煙歴があるものだ。何度か禁煙に失敗する。その点、これまで僕は一度も禁煙をしたことがなかった。胸を張れることではない。
禁煙をする動機がなかったとも言えるけれど、動機がなければ吸い続ける程度には依存症なのだ。
本当にやめられるのかというところで、いささか自信がない。依存度という意味でも、意志の強さという意味でも。

と、いうことで。
はりきって禁煙外来なるものを受診しまして、お医者さまよりチャンピックスという薬を処方されました。一週間は普通に吸ってよくて、翌週から禁煙するというスタイル。
ほほう。
禁煙外来って何をするのかと思ったら、呼気の一酸化炭素濃度を量るのですね。ふーっとやって、ミドルスモーカーです、と笑顔でお医者さまに言われた。
よく分からないが、僕はヘビースモーカーではないらしい。

さてさて、お薬を飲む。
最初の一週間。薬を飲みながら、タバコを吸う。この薬を飲んでいると、タバコがまずくなるとは言わないけれど、さしてうまくもなくなる。うまくもないもんだから、本数も減っていく。
少しばかり調べてみると、この薬の正式名称はバレニクリンと呼ばれるそうだ。効果は2つあって、ニコチンによるドーパミン放出を抑制することと、ドーパミンを少量だけ放出させて離脱症状を抑制する、らしい。
その代わり副作用として、死にたくなるらしい。恐ろしいクスリである。

さしずめタバコがうまくないのは、前者の効果が出ているということなのだろうかね。


そして二週目。
推定人生末期のタバコを愛おしく吸って(やっぱりそれほどうまくない)、禁煙スタート。
離脱症状が。胸がそわそわする。一本咥えて、火つけることを想像してしまう。
完全に禁断症状です。どうもありがとうございました。

常に頭の中がタバコでいっぱいになってしまうのであれば、けっこう困ったことだ。仕事もなにも手に付かないじゃないか。
禁煙二日目にして、そわそわがすごくてかなり心配になっていた。

しかし本日、三日目にしてそわそわの緩和を感じる。だいぶいい感じになってきた。
吸いたいか、と問われれば、吸いたい!と答える。
それでも、昨日よりもだいぶ落ち着いてきた。


あんまり楽観はしてなくて、強いストレスを受けた場合とか、どうなるかと訝しんではいる。もちろん、うまいこといくといいな、と思っているのだけれども。
今後の俺に乞うご期待。