自治体が国に原発事故の早期終息を要請、とな。ふむ。
メガフロートが福島第一に向けて出航、と。
単純に考えてみる。だから間違いがあるかもしれない。
原子炉は冷却される必要がある。だから放水している。
放水すると放水した水の問題が出てくる。マッチポンプ。
海に流れだす。まだマシなほうから流してみる。
これから収束するまでに数ヶ月かかる、とすると、
その間、放水すると考えると、
メガフロート50隻くらいは必要なんじゃない?
と素人考えに思う。ムリでしょ。
というか高レベル放射性物質満載のメガフロートをどうやって処分するのさ?
漏出水が凄まじい量出て、それが貯めておけないのであれば、
手っ取り早く考えるに、放水の中止(炉心冷却の中止)か
漏出水の海洋投棄の2択という選択肢になるように思われる。
避けたい結末は格納容器の(さらなる)破損なんだと思う。
地獄の炉のふたを開けてはいけない。
一番被害の少ない方法を採らなくてはいけない。
ということを洗いざらい言ってしまえばいいのに。
国の責任は免れえないから、いくらでも指弾すれば結構だと思うけど、
「早期終息を要請」している人たちもそういう状態じゃないことは
よく分かっているんじゃないかと思うんだ。
なにか言いたい気持ちはわかる。
そういえば、久しぶりに電車生活を満喫しているわけでもあるんだけど、
中吊り広告が面白くって。電車って楽しいね。
政府に文句をいう人の気持ちもわかるんだけれど、
天に唾していることをご了承の上、批判するといいと思う。
少なくとも20歳より上の人たちは。簡単に被害者だ、だなんて言わせない。
話を戻す。
この素人が俯瞰するに、たぶんどちらかを犠牲にする
ソリューションを取らざるをえないように思う。そしてそれはたぶん海洋だろう。
補償とか、数限りない問題が発生すると思うんだけど、
それは結局原発を稼働することのコストの一部であるわけだ。
甚大なカタストロフを招く可能性のあるものを、「経済的」とみなして
いたことに対するコストを支払うことになるんだと思う。
そしてそんなエネルギー政策にNOと言えなかった人たちはそのコストを
引き受けざるを得ないだろうと思う。
たとえば2年後、福島県は福島県のままだろうか?
あるいは僕の前の職場はいまのままだろうか?
既存の枠組が意味をなさなくなるような、そんな予感。
不確かな感触ばかりが漂う。