相変わらず、バタバタしている。
わーっと2年ぶりのご挨拶や飲み会をして、意外とあっさりと仕事はじめもして。7月中に設計書は組み上がるのだろうか、はたして。やることがある、というのはいいことだ。
でも日本の情感を味わう時間もほしい、というのはわがままだろうか。
仕事を終えて、帰路につく。会社とうちは歩いて10分。
ようやく暗くなった町並みを通りすぎて、思い出した。
ああ、2年前は居た堪れない気持ちになっていたなあ、と。
落魄、と表現するとこの街の人に失礼すぎる。いかに落人の島とはいえ。
会社と家の往復の人生で、このまま朽ちるのだろうか、と思っていた。な。
今はどうだろう。考え方が変わっただろうか。
いろいろなものが、意外に近かった。手に届く、と思った。
このなんとない生活は、意外に代えがたいものだぜ、とも思った。
結局のところ、まだよくわからん。
でも、そんなに気分は悪くない。二年前ほど悪くない。
久しぶりにあった地元のじいちゃんが顔をくしゃくしゃにしてるのを見るとなぁ。
そんなことを考えながら、坂を上がる。