2013年7月1日月曜日

Nelson兄弟、おなかが出ても活躍中

周囲からは太った?という声と、痩せた?という声が半ばしております。
実態として帰国して増量中です。おなかもいくらか出たかもしれません。

昨日、レコードショップを徘徊しまして、Nelsonがひっそりと新譜を出していたのを発見→華麗にスルー。ちなみに購入したのはAlice in Chainsと高木正勝の絵本つきのレコード。


何度も書いているけれど、僕の洋楽体験は姉がアメリカから持ち帰ってきたカセットテープが始まりです。ニューキッズやマイケル・ジャクソン、シンディ・ローパー、ブライアン・アダムス等々、いかにも当時のティーン的な楽曲の中にNelsonの'(Can't live without your)Love and affection'が入っていたわけです。

うーん、時代を感じる。とりあえず水着のねえちゃん出しとけ、みたいなこのノリ。すばらしいです。91年の作品。当時小6。合ってます。このね。マシューとガーナのハーモニーがね。


そしてINROCKを姉が買い始め、姉はTake that方面へ、僕はMr.BigやExtreme方面に流れていくわけです。こういう違いってなんなんでしょうね。現代風に言えば「プリキュア大好きー」と「仮面ライダー大好きー」の違いをなお引きずっている感じでしょうか。
今回発見された新譜は2010年の作品。新譜といっても3年前ですね。僕の記憶は96年くらいの"Because they can"で止まっている。

95年の11月号あたりでカート・コバーンの死亡特集が組まれていたのを覚えています。誰だこのおっさんは、と思ってましたが。OasisとBlurのケンカとか。要はそういう時代であったと。

Nelsonのナニが良かったのかと言われると、やっぱり分厚いコーラスとキャッチーなメロディ、爽快感でしょうか。英語はさっぱり読めなかったし聞こえなかったはずなので、たぶんこの辺しか理由はありません。未だにこの手のロックは好物にしています。

カート・コバーン先生登場以降、BON JOVI等々の80年代を謳歌した面々が一気にオールド・スクールな遺物と化し、ヘア・スプレー・メタルなんぞと揶揄された期間は長かったわけなんですけれど、実際のところこの手のロックはアメリカで脈々と受け継がれている気がします。CopelandとかMaeとかも系譜は知らんけどそれっぽい。彼らはパンクから転んだ感じだけれど。

Nelsonがハードロック系に分類されてしまったのがボタンの掛け違いの始まりであったのか。どうも今に至るまで正当な評価がなされていない感があります。「複雑なエモ」ってそれはもうハードロックだろう。ロックの細分化にはもはや末世感が漂っています。





スルーしたのでやっぱりyoutubeでチェックです。彼ら、だぶん40代半ばくらいになって、かつてのブロンドヘアの美青年たちはただの太ったおっさんに成り果てているものの、声はちゃんと出ていて。なかなかいいですね。
音楽を聴いているだけなら未だに好きです。PVをみる必要はないです。とりあえず、ダグ・ピニック先輩の腹筋を見習うべきだ。

この双子のキャリアハイは明らかにファーストシングル'Love and affection'の入っている1st、"After the rain"で、今に至るまでそれを越える成功は納めていない。収めていたら耳にしているはずだし。ファンベースがティーンの女の子で、アイドル的人気があったと聞いています。ルックスからも頷ける。なによりリッキー・ネルソンの遺児でもあったわけで。
昔の名前でやってます、っていう感じだろうがおなかは出てようが相変わらず元気で音楽を紡いでいると思うと、なんだか嬉しくなる。PVみる必要はないけど。


そう、変わってないって案外嬉しいことなんですよ。
いつも同じ場所にいるとありがたみがないでしょうけど。
「あなたの感じる退屈さは、あなたが思っているほど確固たるものではないかもしれない」って『羊をめぐる冒険』だったっけな。


おすすめするのは敢えて1st。もちろん見栄えも込みで。
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