2014年9月15日月曜日

Dug Pinnickさん、鬼神の如く活躍中。

八面六臂の活躍っぷり。老いてなお盛んなダグ先輩です。昨年から気にはなってたんですが。
僕はたぶん、日本有数のKing'sXファンであるはず。もはや自認してます。母集団が少ないからね。彼らに関する日本語の記事ってほとんどないので、せいぜい追いかけて行こうと思っています。

King'sXはライブを再開している、はずだったのですが、12日付のHP記事でライブの中止が発表されています。理由はジェリーの心臓発作の再発で、72時間以内にバイパス手術を受ける予定、とのこと。もう終わったんだろうか。
King's X official site

容態は安定している、とありますが、いたく心配しております。
どうぞ早く良くなりますように。




 

早く快復して、パワフルなドラミングを披露していただきたいものです。
"Dog man"から今年はちょうど20周年だわ、と気がついた。

わたくしごとで大変恐縮ですが、先日妹と飲みまして、兄ちゃんはドレッドにしたい、と述べ、失笑を買いました。35才がどんなドレッドだよ、問われ、しばし考えた挙句、ダグ・ピニックみたいなやつ、と答えたんですがうまく伝わりませんでした。
この場でこんな感じだ、と明らかにさせておきたいと存じます。
兄の狙いはパイナップル・ヘアです。
これやったら、課長、怒るだろうなぁ。


結局、ダグの課外活動もジェリーの2年前の(一回目の)心臓発作で、ブランクがあいちゃったことに始まるんだと思うんです。
Doug Pinnickさん、老体にムチ打つ/アスターの花言葉
ソロの発売は去年の5月だったんですね。このエントリー、個人的にとってもよく書けて自己満足した逸品です。調べものしながら書いて、とっても楽しかった。ほとんどアクセスなかったけどな。ベトナムでの話。


それから、いろんなアーティストとのコラボ、そして昨年のPinnick Gales & Pridgen名義のレコード。ノッたんでしょう。早速今年の夏にセカンドが出ました。

Thomas PridgenはMars Voltaのドラム。昨今のMars Voltaには一向にエキサイトメントを感じないのですが、初期の血管がぶちきれそうなテンションのレコードは好きです。ずいぶん手数の多いひとだ、という印象。
Eric Galesはよくしらない。どこかの記事で”ジミヘン・フリーク”と紹介されてました。フリークなだけかよ、と思ったんですが、ちゃんと自分のバンドを持っているようです。



レコードの印象は、じみへん。
ダグもジミヘン好きで、ライブでもレコードでもカバーしているので、ここに焦点を合わせたプロジェクトなのかもしれません。ブルージー。
そして、エリックさんのリフとフレーズ、ほとんどじみへんです。たまに弾かれるメランコリックなフレーズがたまらん。そしてオマエは歌わなくっていい。ダグに任せとけ。
それにしても上の動画と比較して、ダグは痩せたな、と思った。もう64才なんで勘弁して上げて下さい。ちょっと色白になった気もする。

楽曲のクオリティで言えば、今年の2ndよりも昨年の1stです。なので1stを紹介しておこう。

Pinnick Gales Pridgen
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んで、次はKXM。
こちらはダグと、George lynch(Linch Mob)、Ray Luzier(Korn)のプロジェクト。これも今年のレコード。5月くらいだっけ。
ジョージはDokkenのひとだろ、くらいの知識。KornのドラムってDavid Silveriaか!と思ったら、現ドラマーの人でした。残念。



一聴してびびった。レイの放つドラムの出音のデカさに。こいつすげーわ。ヘッドフォンで聴くと鳥肌。リストの強さ、アタックの強さを感じます。ビシビシきてます。

こちらの音楽性としては完全にオルタナティブ/ヘヴィ・ロックの文脈上にありますね。ジョージはこういうモダンなリフを弾くのが好きなんだろうなぁ。Dokkenでの彼は、やっぱり不満の塊であったでしょうね。

Kxm
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PGPよりもアグレッシブでエッジが立っていて、仄かなメロウさが香る。
僕としてはKXMの方が好きです。
どちらでも耳を惹く、ダグの黒い、ソウルフルな歌唱。そしてどちらのプロジェクトもダグの違った側面を引き出されているように思えます。興味深く聴きました。

一連のリリースラッシュ。64才にしてこんだけワーカホリックに働いて、レコード出してもらって。ファンとしてはもちろんうれしい。
ダグを、そしてKing'sXを成す、もう一つの要素としてはメロウさ、寂寥感だと個人的には思っていて(ポッピーでプログレッシブな部分はタイの持ち込んだものだ)、そこが最近の彼の仕事ではちょっと影を潜めていて、残念。
やっぱり次のKing'sXのレコードを待たないといけないのだろうな。


たくさんのファンがジェリー、そしてKing'sXの復活を待っていると思うので。
もちろん、僕も待っていますよ。

歌詞をぜーんぶ覚えて、しかもハーモニー付きで歌ってくれるファンがいるバンドって、世界にそんなにいないと思うんです。
彼らは、とっても愛されている。
一日も早い回復を、心からお祈りしています。