2010年4月3日土曜日

書かなければいけない

とはおもいつつ。言いたいことは
その都度いっぱいあるんだけれど、文字にしないと忘れてしまう。
僕がこんなこと考えてました、っていう証のために
老後の楽しみのために、やっぱり文章はかいとくべきだ。


うちにはテレビがない。捨てた。情報源はインターネットかラジオに限られる。
内閣支持率が低下した、って聞いて、へぇ、と思う。なんでだろ、と思う。
Yahoo!でもGoogleでもニュースはもちろん手に入って、僕は割と新聞大好きなので
毎朝三紙ページは確認する(ウェブだと文芸欄が省略されるのが残念だ)。
+あらたにす、東京新聞、新潟日報(非常に構成が悪い)、くらいかな。
だから、何が起きたのか、おおよそのことは(それが大きな話題なら)目を通している。
だけど、記事の内容と社説では非常に違和感を感じる。
なんというか、その記事からこのように理解すべし、という理路に違和感があるんだ。
もっとほかの考え方があるんじゃない?と社説をよむと思うことが増えた。
まあ、隣のボタンを押した元大臣はしかたねぇな、と思ったけれど。

記事の示す事柄からは、市民の反応の微妙な空気感とか、
質感が伝わらないからかもしれない。
そう考えると、テレビのもたらす世論誘導効果ってけっこうあるのかな、と思う。
コメンテーターの発言とかね。無意識にしていたんだろうな、と思う。


うちのテレビがいなくなったのは去年の秋。衆院選の後くらいだと思う。
例えば普天間の問題で民主党がいいかげんだとか、野党の人たちはいう。
確かに着地点がよくわからないけれど、タイムリミットが迫っていて、
由々しき問題であると思う。

沖縄県は県外移設を求めていて、他県はいやがる。まあ当たり前だけれど。
何ごとにも入口と出口が必要で、いまのままじゃ宙づりになってしまう。



いくつか観点があろうかと思う。

まず、旧来の政権が継続していたと仮定して、普天間の話がここまで進展しただろうか。
語弊があるなら、ここまで問題になっただろうか。いずれはなっただろう。
ただし、前首相の政権ではなかっただろう。彼は、というか歴代の政権はその問題を
隠そうとしていたように映る。無言で沖縄のひとに受忍させようとしていたと思う。
「密約」問題で前首相は「知らなかった」と言っている。
彼は日本の宰相として「密約はない」と言ったその人だ。
好意的に受け止めて、彼は基地問題にまったく興味がなかった、ということになる。
議論の迷走はいただけないけれど、ここまで俎上にあがったのは政権交代の功、
としていいのじゃないの、と僕は思う。


「基地移転がうまくいかなかったら責任をとって辞職しろ」という発言が
あったが、そう言った本人が自民党の総裁だった。
前政権はこの問題を隠匿し、受忍させようとしていたのだから、
字義通りに解釈すると、自民党は沖縄県民より在日米軍を重視します、
というステートメント以外の何ものでもない。
別に辞職してもいいと思うし、今の首相がケリをつけたら
辞任になったとしても大金星じゃないかと思うけれど。
野党だから、与党を批判しなくてはいけないのかもしれないけれど、
そもそも、あなたたちは問題を解決するつもりがあったの?と聞いてみたい。


3つ目。基地の県外移設を決議したのはいいけれど。
仮に、県外移設が叶わなかった場合、沖縄の人は民主党を
恨むのだろうか。恨むだろうな。
では前政権が引き続いていたら?こんな問題が表出されることは、多分なかった。
だから、形式的にでも民主党を恨まなければいけない。
でもそれはちょっとずれている。その恨みについては、理解できるけど。
背水の陣、ということばはあって、それはそれで一理ある。
うまくいかなかったとき、どうするの?騎虎の勢い、という言葉もある。
沖縄の人のつらさを僕が理解しているなんて、とてもいえないけれど、
でも議論の仕方として、沖縄県は賭金をつり上げる手段を選んでいるのは間違いない。



誰も彼もが他責的な物言いで、その姿勢こそ僕はキライなのです。
僕には現首相が一番腹を括っているように見えるのです。