Plegemusicはけっこう面白いかもしれない
の、続報。
Pledgemusic - CJ Wildheart
70歳になっても華麗に踊っていたいものです。
8月3日に、8月4日リリースするよ、でも今からダウンロードできるよ、というメッセージを受け取ったので「投資家」たちは少しだけ早く聴くことができました。
簡単におさらいすると、PledgeMusicはアーティストに「投資」をする組織。レコードを造るだの何だのといった「プロジェクト」に対して「投資家」はアーティストに投げ銭をする。投資家は音源やおまけといった「成果品」を対価として手に入れる。
こんな仕組み。で、前回僕はCJさんに投資したわけです。
CJさんから、いまからチリソースと一緒にCD送るし、等々、逐一情報が伝わってきていたのでそれなりに安心していられました。はやくダウンロードさせろ、とは思ってましたが。
CD+αとか現品で注文したひとは、国を問わず早く音源を手に入れたかもしれない。シッピングを考慮していると思われるので。
音質としては320kbpsのものだったので、至高である、とは言えないけれど、結構高品質なものであったのは間違いないんだろうね。え?ハイレゾ?
ただし、結局のところ、音源は相対的には高くついた。今回の僕のプレッジ(投資額)は日本円にして1,410円。いまアマゾンをチェックするとこの"Mable"というタイトルのついたレコードは1,100円でMP3をダウンロードできる。
それでは損だ、という考え方もあるだろうし、都合300円ほどが「彼への投資」ということになる、と考えてもいいだろう。
"Mable"ってCJが飼っている愛鶏の名前だそうですよ。その割に、"Kentucky Fried"なんて曲が入っていて、どういうつもりなんだろう。
ああ、肝心のレコードの出来です。CJ、なんとレコード出すのは7年ぶりとのこと。
素晴らしい!と感動はしないものの、気持ちのよい3分ポップスがたくさん詰まっている好盤に仕上がっています。Cheap Trickなんかを想起するのは本元のThe Wildheartsと一緒。Wildheartsよりもゴリゴリしてないから聴きやすいかもしれない。
イギリスでのレビューも概ね好意。そうCJさんは云っているんだから間違いない。来週のチャートアクションを楽しみにしておきましょう。
CJの歌を久しぶりに聴くことができたのは、僕にとってはもちろん良いことだった。
話をPledgemusicに戻すと、やっぱり「ファンがアーティストを支援する」ってところがキモなんだろう。そして、音源収集家とかライトユーザーとかはあんまり向かないかもしれない。だって「投資」によって、アーティストはレコードを作り出すんだから、資金供給があったからって必ずレコードができるとは限らない、ましてや名盤ができる確率、なんてね。
だからPledgemusicでの投資適格者っていうのはたぶん、そのアーティストの音源をけっこう本気で聴きたい人、なんだろうと思う。そういう意味では一番安くて、僕も今回買ったAcsess passっていうMP3音源だけ手に入るような投資は、ライトユーザー向けでしかない。しかも場合によってはAmazonの方が安く買える。
投資に見合うのはやっぱりスペシャルなおまけのついた、高いやつなんだと思うな。そして、そこに賭けられる思い入れ。これが大事であろう。
そうはいっても「悪魔的チリソース」に興味が持てないんだけれど。