2014年10月23日木曜日

ブドーカン雑感1:andymoriさんたちを見る



行ったのはいつ以来でしょう。たぶん3回くらいは。
MR.BIGで2回。これは覚えている。"Bump a head"のツアーと”Hey Man"のツアー。実家をひっくり返せばたぶんツアーパンフが発掘されると思う。捨ててなければ。
武道館はここ10年ほどは訪れていないので、ずいぶんひさしぶり。

こんな狭かったっけ。そんなところで、最初で最後のAndymori。





andymori@日本武道館 RO69
付け加えるべきことは特にないです。熱心に聴いていたファンがいろいろな感想を持ち帰れば、いいな。

ほとんどMCなく、ひたすら演奏し、声を張り上げる様を堪能するライブでした。
10代のころはグラウンドサーファー的なことも嗜んだものですし、近年においてはフジロック等でくるくる/ふにゃふにゃ手足をはためかせて踊っていることが多いのですが、今回は静かに座って聴かせていただきました。41曲とか、信じられんくらい多い。
バタバタと決まった最終公演だったせいか、サポートミュージシャンはおろか、バックドロップすらなく、ほんとうに3人だけ。純粋に彼らの音楽を聴く経験。
一曲ごとにギターを交換するのはどうかと思った。インギー先輩かと。



あんまりにもたくさんの曲を演奏してもらったので、帰宅してヘッドフォンを被って、改めて彼らのレコードを聴き直してみる。
”Follow me"といってみたり、グルーピー。とか歌ってみたりとかしている。自分をどうしようもない、ダメな男だと繰り返し繰り返し、自嘲してみたりしている。
そうへいくんは僕の見たところ、あんまりグルーピーたちをはべらかすタイプではないし、オレについてこいよ、と荒ぶるタイプでもないと思うんだ。
しらんけど。そもそもダメ男は普通、武道館でライブをやったりしない。

なんだろう。こう、うず高く積まれた矛盾。矛盾しかない。
矛盾しかないんだけれど、当人としては特に訂正や整理をするでもなく、わりと涼しそうな顔をして秋風に吹かれ、佇んでいる風情。ハナからコントロールするのなんて諦めている。そんな印象。
人生はコントロールできない。できないんだけど、したい。だから人は計画を立てたり、あくせく予定を詰め込んだり、明日に備えて早く寝たりする。
僕だってする。月に3回くらい計画は破綻してるし、惰眠を貪るだけなんだが。


"teen's"やってくれなかったけど、"スパイラル"が聴けたからいいことにする。
 

こんな馬鹿な気持ちを歌にしたら笑うだろう、なんて弱いやつだと相手にされないだろう。
声を張り上げて、がなるようにして、そう歌われる。でもさ、一体誰が彼を笑うというのだ。ほんとうに不思議だ。腹立たしさすら覚える。

コントロールを放棄しているから、身体の内にあるカオスは整理しない。明日を考えず、とんでもないエネルギーを詰め込んでみたり、そのあとですごく疲れたり、どうしようもなく悲しい気分になったり。で、あとは任す。神様とか、成り行きとかに。
不思議な割り切りだ。そんな想像をする。

とてつもなく真摯なんだけれども、ふわりとしていて、どこかおぼつかない。
そんな立ち姿が、多くの人を惹きつけたのかもしれないね。

武道館で終わると決めて、でもうまく終われなくて、いろいろあって、なんとかなんとか終われそうになって、おまけみたいな延長線でようやく終わる。最初の予定どおり、武道館で。
こんな筋書きってないよね。コントロールって何だっけ。そんな状態であったとして、こんな風に完走できたのはひとえに彼らがたくさんの人に愛されていたから、なのだろう。

労多かったと思われる関係者の方々に敬意を。支えたファンに敬意を。
そしてなによりも、「ちゃんとゴールできた」バンドのメンバーにたくさんの祝福を。



彼らに関してはのんびりと、嬉々としてスイカとか盗みに行って欲しいなぁ。ガキみたいに。あくまでイメージ。イメージ。この曲は正直、終わってほしくなかったなあ。




僕の行くライブはIRON MAIDENやらAC/DCやらMETALLICAやらの黒いTシャツを着た長髪のムサイ男どもが多くてですね。
メタル業界にも高齢化の波が押し寄せ、頭髪もずいぶんさみしいのに長髪はどうなのだ、さてはそち、落ち武者じゃな、と、うかつに揶揄するわけにもいかない惨状です。

明るい服を着た、若い娘さんもずいぶん多いこの会場との違いを痛感しました。現場からは以上です。

ああ、いいもんみた。