2014年12月14日日曜日

2013年の温室効果ガス排出量はどうだったんだろう。

気候変動はこまったことだな、とは思うんですけれど、寒いのは大嫌いです。気温は30度くらいないと調子悪い。なのでガンガンと排出しています。石油ストーブで。
室温30度にしてアイスなめてぇけれど、ここは堅実に20度にしてストーブの前に鎮座してます。一歩たりとも動くつもりはない。懐炉代わりにねこがほしい。

さて年中行事。
2012年の温室効果ガス排出量をちらちらと眺める
もうね、書くべきことは書いてしまったような気がしている。

今年はといえば、増えたらしい。
なんだか京都議定書の第一約束期間が終わった昨年からずいぶんニュースが少ない。検索してもこれくらいしか引っかからない。
日本のCO2排出量、13年度は過去最高 世界的にも増加が止まらない J-CASTニュース 2014年11月12日
「温室効果ガス」とせずに「CO2」と書くところがよい。


まずはお上の言い分を伺いましょう。
2013年度(平成25年度)温室効果ガス排出量速報値について 2014年12月4日 独立行政法人国立環境研究所

どんだけ増えたのよ、という話。
2013年の「温室効果ガス」排出量は約14億トン。前年比1.6%、90年度比10%くらい増。とある。

出典:国立環境研究所温室効ガスインベントリオフィスウェブサイト

上の棒グラフを見ると素直にリーマン・ショックすげぇ、と思えます。「我が国」っていうところがいいですね。
やっぱり景気の回復っていうところが排出量に大きく関わるんだろうな、と思うんですけれどそんなに景気は良くなってない気がします。どういうことだろう。


ぱらぱら、と内訳を読んでいくと産業部門の排出は増加したとはいえ、05年度比6%、90年度比に至っては10%減で、企業は比較的堅調な努力が続いていると評価してもいいよ。全体でも3割程度を占めるわけなので。

一方ダメなところ。
事務所、サービス部門。前年度比3.2%の増、とある。こちらは05年と比較して19.5%の増、90年比71.1%の増だ。ちなみに全体に占める割合は21.5%。
そして、家庭部門は0.4%の減。しかし、05比16.3%の増、90比59%の増。寄与率は15.5%。
サービス部門と家庭部門は昨今のトレンドとして増加傾向にある、というのは抑えておこう。どちらもオフィスのOA化やライフスタイルの変容がもろに響いている。

で、抄訳版の方に気になる一言。「火力発電等の増加により排出原単位が悪化した」ことが理由であるという。火力よりも原発の方が排出量が少ないから、ということでしょうね。ふふふん。


2つくらい、気になるところがあって。
原発と火力はどちらのほうが排出量が多いのか。どういう計算してるのか。たぶん係数をぶっかけているんだけれど、仕組みがよくわからない。ちょっと勉強しよう。

あと、やっぱり電気代上がったほうがいいんじゃねぇの、いう思いがふつふつと。
電気代が上がるのはそんなに悪いことなのかしら?
サービス部門で1億2,000万トン、家庭部門で7,000万トン90年から増加している、ということは、今の排出量の20%近いわけでしょ。今やサービスと家庭が排出増加の主因である。そんな風に解釈していよいのでは。
世間では関西電力を皮切りに、電気料金の値上げがありそう。やっぱり庶民にとっては日々の潰えは少ないに越したことはない。使わない日はないしバッテリーすら持ち歩くし。でも電気使用量は20年前の1.5倍に増えている。

ライフスタイルの変容やOA化は止めるべくもないとしても、なんらかの歯止めは必要なのでは。そんな感じがしますね。