すっかり農家なので、野菜を家に持って帰る。
ただいま、と玄関をあけると、おみやげは?と子どもが出てくる。
なすやらピーマンやらが入ったタライを渡すと、喜々として母親に持っていく。手ぶらで帰ると、ぷいっといなくなる。なんだか、そこはかとなく、幸せな感じがする。
これが物語であるとしたら、ずいぶんとなだらかなもので、いくぶん退屈かもしれない。
もちろん、日々いろいろあるんですが。