2013年3月10日日曜日

ありちぇん、レコード出すってさ。

ずいぶん賑やかです。ええこっちゃ。

グランジの4巨頭がこの2年みんなレコード出したんだなと、ブログを書きながらも妙な感慨に浸っております。Foo fightersは残党扱い。Pearl Jamは好きじゃないなのでどうでもいい。
なんでアメリカ人はみんなPearl Jam大好きなんだぜ?退屈だろ?


リーダートラックの"Hollows"が公開済み。
公式PVあるんですけれど、例によってグロかった。
音楽どころじゃないPVを作るというのは、一体どういう神経か。



なのでファンが作ったものを。



新譜が5月に出るとのこと。
この曲は十分ヘヴィだし、フックもしっかり。なんだかエモーショナル。
はてさて、レコードはどんな出来でしょか。


前作をもう一度聞いてみると、思ったほど悪くない。思ったほどには、な。
どこかレインが歌っているようにも感じらる。単にハーモニーの付け方とかなのか、はたまた怨霊か。ジェリー・カントレルは自分の声との相性で決めたのかも。
いずれにしても、新しいボーカルのキャラ立ちが悪いとか、理不尽な理由で聴かなかった可能性も濃厚で、その辺はほんと申し訳ないと、少しだけ思っている。


そもそもAlice In Chainsはレイン・ステイリーとジェリーのダブルボーカル・バンドだったと見るべきなのだろう。コンポーザーはジェリーだし、レインが抜けてもスタイルに大きな違いはなかった。

レインは妖怪人間ベムなんだ。きっと。顔も悪魔顔だし。人間になりたかったんだと思うの、あの人。じゃない、あの妖怪。
…人がだんだんと化外のナニモノかになっていった説が、しっくりくるか。

ありちぇんのカバー集みたいのを持っている。どの曲も丁寧にカバーしてるけれど、面白くない。普通だ。「異形の人」の声が不思議な説得力を生んだのか。




すでにキャリア最晩年で、衰弱が見てとれるレインを鼓舞するかのように、声を張り上げるジェリーその人も、実はいい声の持ち主である。奇っ怪な声音の持ち主のレインと素直な声質のジェリーの織りなす、ウツかつ美しい「妖怪と人」のハーモニーも聞きどころ。
たぶん人類初の試みだと思われる。

で、「人間しかいない」今のありちぇんは普通なんだ。スペシャルじゃない。
こんな見放し方でいいのだろうか。新しい人(名前も知らん)がどう、よりも、どうもそういう話のような気がする。オレ的にはな。
でもそれはやっぱ、理不尽な話だわな。


今年、レインと同い年になります。複雑な気持ちで待ちたいと思います。

Them bonesみたいな後頭部をぶん殴られるような曲があるといいなぁ。