季節的には予算要求シーズンなんですけれど、暦通り三連休を取得。こんなに余裕をぶっこいていてよいのかどうか。
またしてもお高い本を購入してしまったんです。書店で見かけて思わずニヤリとしてから、レジに持って行ってしまいました。3,400円なり。
バーニー・クラウス
みすず書房
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ニヤリとした理由はタイトル。このタイトルは枕歌がありまして、アルド・レオポルドの『野生の歌がきこえる』です。
アルド・レオポルド
講談社
売り上げランキング: 187,257
1949年に発刊されたこの本は、環境倫理学の嚆矢といっても差し支えない書籍で、レオポルド先生の高名は学生だったころ、しょっちゅう耳にしてました。読んだことねぇんだけどな。あれだ、ゼミで誰か扱ってたんだ。
共有地論・コモンズ論につながる「土地倫理」という概念が案出されたのがこの本。
したがいまして今回は、こいつを枕歌に、渋すぎる歌枕を読んだ奴がいるということです。
でもさ。そもそも『野生の歌が聞こえる』の原題は"A Sand County Almanac"なんだってさ。調べて初めて知った。どう訳せばいいかな。「乾いた大地の"満引き"」とか?
面白いタイトルだけれどちょっと詩的というか、抽象的。だから邦訳版では「野生のうた」とかわけわからんタイトルになったのかな。
翻って、今回読んだ『オーケストラ』の原題は"The Great Animal Orchestra"なので、まんまです。僕はどうやら気を利かせた訳者にハメられたようですどうもありがとうございました。
今回は貴様のとんちに負けてやったぜ。
実際面白かったし「うたが聞こえる」と分野や関心はよく重なっている。と思う。読んだことないんだけど。
アメリカの環境保護や国立公園問題、シエラクラブなども扱っているので、ニヤリとしたひとは迷わずレジに持って行きなさい。3,400円握りしめて。
あ、税別だからな。もうちょっと持ってけ。