2008年7月10日木曜日

治山事業と森林整備

民有林の森林整備は造林補助金によって行われるものが大半だと思っていた。
む、まぁそれは間違いではないけれど、治山事業でも森林整備を行っていることを
改めて認識する機会になった。
うむ、佐渡にきた甲斐があったというもの。

治山事業は基本的に保安林に対して実施される。
山地災害などによって荒廃した森林を人為的に修復する。
といっても災害の中には松くい虫やカシノナガキクイムシなど
病害虫による森林荒廃も含まれる。
そして、事業主体は森林所有者ではなく、県になる。
森林所有者に代わって、県が森林を整備する、というのが保安林整備事業。

整備面積的には大したことない。のだと思う。
せいぜい、エリア単位で造林補助金の10%程度だと思う。
ただ大きいのは100%公共事業で実施していること。
「補助金」ではない。

翻って新潟県の保安林面積は県の森林面積のだいたい半分。
重複して指定がかけられているため、実面積は若干下がるとしても
1/2の確率で保安林ということですね。
しかも、保安林は基本的には解除されない。したがってどんどん増えていく。

斜に構えてみると、保安林整備事業は1/2の確率で適用可能ということなんだろうか。
もっとも、事業採択には「興廃」していることについての説明が必要ではあるけれど。
同じ森林でも方や、補助で、方や公共っていうのがなんか変な気がする。