パーマかけて当社比2倍増のボンバーヘッドで8階へ。
修理工のあんちゃんか、ほんとに公務員か、中澤か、
などと諸先輩に揶揄されながら墓石の中を闊歩する。
いろいろな経緯があって、ご迷惑をおかけしました、と、デカイ頭をさげる。
ヒアリングが目的でいったんだけど、なんとなく足が向いて。
課長は「君は君の夢を追いなさい」と言われる。
不思議なものだ。なんであなたがそんなことを言ってくれるのだろう。
なんであなたが僕の背中を押してくれるのだろう。
今回の件では、僕の中では納得は全然いってないし、本当はもっとやりようがあった。
でも課長をはじめにたくさんたくさん、僕を助けようとしてくれる人がいて、
ごめんごめん、次は次は、がんばれがんばれ、とたくさんいってもらって
もう僕の不満のぶつけようがありません。
僕はすごくよい職場にいます。僕はやっぱり幸せ者です。
これは僕の夢なのか?
いいえ、といいたい。これは夢にたどり着くまでの過程です、といいたい。
いわなかったんだけど。
僕の夢。ぼくのゆめ。なんだろう。
よくわからないな。
僕はいつも、なにかの途中の中にあるような気がするな。
これまでもそうだったし、きっとこれからもそうだろう。
ずっと旅の途中です。
僕には、いまのところ住処はいらないし、鞄と音楽(とできればパソコン)が
あればそれでいいような気がします。
次の場所にいきついて、次の景色が見えたら、次やることがわかるんじゃないか。
そのような風に今のところは思っています。
僕にはその程度の射程しかないの。
次の塚をめざすのが、とりあえずの僕の夢です。
ああ、課長のいうとおりでよかったのか。
じゃあ、とりあえず、次はそこ、ということで。課長?