2008年6月3日火曜日

相川という街に住んでいる

新潟県佐渡市。佐渡島の西側に住んでいる。
本土、新潟県の糸魚川市から4月に移り住んだ。

相川といえば、佐渡金山。
なかなか山が厳しく、背面に海を背負っている地形上、
猫の額のような土地を分け合って人は住んでいる。
金山がはなやかなりしとき、相川には10万人もの人が住んでいたとのこと。
今の佐渡市の人口は一島含めて7万人を切っているので、想像ができない数字です。

町並みもなかなかよい。
北前船の寄港地でもあった関係から関西、京都とのつながりがあるらしい。
確かに寺社仏閣が多く、関連があるのかもしれない。
島の人と話していて意識することはないけれど、町並み、小路などがちょっと古くて
よい風情がある。
住んでいる人はかなり高齢化していて、美しい町並みも実は空家が多い。
壊れつつある街。そんなイメージを持ってしまう。
けれども、この島の人は花を愛す人たちだなと思う。
お墓やお地蔵さんには必ず、新鮮な花が活けてある。
僕は余所から来た人間だから、別になくとも何とも思わないけれど
こういう風にしっかり手入れしてあるのを目にするとその心性にはっとしてしまう。
自分にはない心性だな、と思ってしまう。
僕が悪いということではなくて。ものぐさではあるけれど。

5月からはこの島は花の季節。今はカンゾウの花が見ごろです。