2013年9月23日月曜日

林業専用道から遠くはなれて

ええ。far beyond です。そんなでもないんだけれど。
「林業専用道ってなぁに」のつづき。

森林整備や「もうかる林業」が大事なのは同意します。
ところで、なにが森林整備や「もうかる林業」に繋がるんだろう。

林野庁は路網・担い手・所有(経営)が大事であるという。前回散々おちょくったフォレスターは森林計画ができる人、あるいは彼らをサポートする存在として位置付けられている。林野庁的にはな。路網密度の向上と地域の森林プランナーの養成、が僕の視点からはよく見える。

そして林業やらんか?、って協力隊の帰国手続きの時に言われてもなんのことかみんなわかんない(「時間の消費と熟練と兵隊狩り」参照)んで、わざわざあんな場所に出向くんだったら、おとなしく二本松か駒ヶ根に行ったらいいと思いますよ担当者様。バカにされます、よ。


どれも大事な課題なのだと思うけれど、実際どれがボトルネックなのかはわからない。
素材生産が増えるためには、

A)路網密度の向上
B)担い手の増加
C)所有(経営)面積の拡大   のどれが大事なのか。あるいはそれ以外なのか。

もしA)であれば、例えば国有林野事業を調べれば分かるかも。国有林野事業は単に林野庁の意向がダイレクトに反映した施策をやっているだろう。そもそも全部が国有地で地権者の同意を取得する必要がなく、路網開設が容易だと思う。
これから民有林に先行して国有林が専用道をどんどん作られていくと思うんだけれど、それによって素材生産が増えるかどうか、というのがポイントになるかと思う。

今後の流れ(国有林の素材生産)をウォッチするのもいいかもしれない。


B)であれば根は深い。リタイヤ勢が増加するのは仕方ないとして、新規就業者が少ないのはそれだけ就業条件が厳しいから、だろう。例えば待遇という条件ひとつとったとして、他業種と比較して利幅が少ないのかどうか。
それが材価と関連しているのであれば。昭和55年、カムバーック!と思っている人が居るのであればそんな時代はもう来ないから安心してください今まで本当にありがとうございました、という状況なので、経営基盤の見直しから始めないといけないだろう。
参照:「たまごのことを考えながら、インフレ率であそぶ②
我ながら半年前はなんだかグラフこしらえたり、どんだけヒマだったのか。なつい。


C)であれば、今農業がやっている施策が参考になりそう。
品目横断的経営安定対策 からの、農地バンク みたいな感じ。うまくいくかどうかはわからないけれど。林業もこういうのが必要だろうと思う。

たとえば僕はそのうち経営する森林が欲しい。でも僕には貯金がない。手放してもいいぞ、という人はいるけれど、5反歩とか5畝とかの林をもらっても困る。農地以上に林業は経営面積がモノをいう。
ベトナムはすべての土地は国有地だから買うことはできない。でも公社が3万haとかの森林を普通に持っている。公社には常雇で100人以上、臨時を入れれば数百人のの人が働いている。何が問題なんだろう。
3万haと0.05haの林業経営の林業経営って比較するのも躊躇われる。当然生産効率はベトナムの勝利ですし、格安の人件費ですし、そりゃ日本の林業負けるわ。決まってんじゃん。


以上、蓋を開けるまでどうなるかわからない、はずはなくって、ある程度想定が可能じゃないかと思うんです。ちゃんと分析すれば。だからだれかエライ人、お願い。


社会主義的な効率性を追い求めるわけにはいかないにしても、林業はスケールメリットが大事だ。「農業の6次産業化」なんて話の前に、もう少しできることあるような気がするんだな。(C)については前に「森林を所有するということ」書いた。

相続者ではなく、意欲のある人に森林を集積するような取組みが必要だと思うんだ。そのためには、所有権の制限もやむを得ない、とすら思う。実際、治山事業ではできているわけでしょ。
林業は営利だから問題だ、っていうなら死者や無関心な人が森林を持ってるのがどれだけ正当化できるのさ、という話でしかない。なんで人口が減少しているのに「生きる人の場所」が増えていかないのか。
外国人の森林の買い付けよりもずっと根深くて深刻な問題だと思うのね。