メラルーカ材のつくえをつくってもらう。
自分で作るつもりだったんだけど、オマエ作ったことあるの?
と聞かれ、ない。と答えると、
じゃ、見てなさい。ということになった。
はい。見てます。口も出します。
いすづくりと同じように、つくえづくりもカマボコ板からはじまる。
天板を40cm×80cmでお願いしたので、それに見合う板を作る。
知らなかったのは、家具で集成材による家具作りはけっこう行われていること。
そういえば、家にあるテーブルは確かに集成材だった。別にカマウに限ったことじゃないんだな。
カマボコ板からはじめる利点としては、部材を小さくすることによって、ねじれや歪み、割れが少なくなることだそう。
大きな板は確かに乾燥しにくいし割れやすい。あそこにある日本のODAで入った乾燥機は?と聞きたかったが、話がめんどくさくなりそうだったので次回聞こう。
足の部材と天板の部材を作っていく。もう少し釘打ちを少なくしよう、とか、もう少しキレイに打とう、とか、作っている人が思えるようになるにはどうしたらいいんだろう。と考える。
でも別に裏だし、いいか、と思ってしまう僕は、だいたいここの人の考え方が一緒なんだろう。
形が出来てしまえば、後は細かい修正と塗装。
ざっくりとヤスリがけをしたあとに、細かい凹凸の補修。凹凸が大きいときはとの粉を使う。小さな傷は、透明な接着剤を流しこんで、ヤスリがけ、という方法も使っている。
ふーん。と思ってみてしまう。
ヤスリがけまで終わってしまうと、かなりキレイ。杉板のように年輪ははっきりと見えない。わずかに色が濃い心材と、白っぽい辺材の違いが見て取れる。
メラルーカを見ていていつも思う。年間通じてずっと成長しているせいか、年輪がない、わけではないけれど、見た目でそれほど明確にわからない。
オール早材、というと語弊があるけれど、晩材もズンズン成長してしまうので年輪という概念が不明確なんだろう。
気分はずっと夏、なメラルーカ。
この説明は年中陽気なここの人たちにも当てはまるような気が。
最後に塗装。塗装で赤色を付けないで、とお願いしたので、そのままニス塗り。ニスも黄色っぽくなるので、どうかと思ったんだけど、そのままだと傷がつきやすいよ、ということで同意。
飾り物ならニスなしでもいいかも知れないけれど、デイリーユーズだし。つくえにおいたコップのあとが付くのも嫌だし。
赤色に塗装されたメラルーカのつくえについて。
塗装しなくてもメラルーカ木肌はキレイだと思うんだけど、というと、
ウミンの人はこの赤色が大好きなんだ、という。
そういえば、この赤は周りの緑によく映える。
メラルーカ材は重たいね、アカシア材の方が軽いし喜ばれるでしょう、というと、
ウミンの人はメラルーカが大好きなんだ。
だってここはもともとメラルーカの森なんだから、という。
部屋にクリーンインストール。
リノリウムの床の色となんだか合っていて、ちょっと笑ってしまった。