2013年6月6日木曜日

メーナード・キーナン師、Queenをカバーす

またしても師の話題。
メイナード師率いるPusciferがQueenの"Bohemian Rhapsody"をカバーしているとのこと。早速見に逝って参りました。これがまた相変わらずの変態クオリティを叩きだしていらっしゃって素敵です。



画像が不快な方は瞑目の上、お聴きください。
 
素晴らしい美声です。さすがだな。実に気持ち悪い仕上がりの動画です。
幾分フェイクが混じってるように聴こえるのは、出ないわけじゃないと思うんだな。これがメイナード的オリジナリティということなんだろう。
こういうことばっかりをしとるから、いつまでたってもシリアスに捉えられないんじゃないのか。あ、ちなみにメイナードさんはフレディ的な口ひげ生やしてるひとですデブの人じゃなくてですね。


そして久しぶりに本家を聴いてみる。

なつかしい。美しい。さすがは本家です。どえらいコーラス仕込んでます。
「オペラ座の夜(A night at the opera)」は4枚目、1975年の作品。Queenで初めて買ったのはこれ。オソロのイロチ的、翌年76年の5枚目「華麗なるレース(A day at the races)」とずいぶん迷った記憶がある。

改めて聴いてみると、この頃のフレディ・マーキュリーの声はスペシャル。序盤のスローパートで女性的・中性的な声、ロックンロール的なパートでの力強さ。ライナーノーツにもあった(と思うんだけど)とおり「万華鏡的」な一曲であり、ロックンロールの金字塔として記憶されているのも頷けまくるわけです。

その後のフレディは相変わらずものすんごいシンガーではあり続けたわけですが、声は徐々に太く、平たく言えばおっさんになっていきます。その一瞬を切り取った作品として、全世界300億人のロックファンにとってとっても貴重な作品であったかと思います。


メイナードだめじゃん、ということが言いたいわけではなくて、既に彼は49歳でフレディの享年45歳をとっくに超えてしまっているわけで。多彩な歌唱ができる優れた歌い手。フレディよりも柔らかい歌い方だと思います。出力不足ではなくて出力を上げてしまうとtoolになっちゃうから、かなぁ。
49になってママ、はねぇよな、と思いますが。英語圏の話ですから。


多重録音の妙だったら、ジョニ・ミッチェルのカバー。
 

彼のソフトな声とその絡み合いが堪能できる曲。
メイナードという人は和音というかハーモニクスというか、声の重なり方・響き合い方に気を使う人なんだろうな。

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1991年当時はもちろん、現在でもHIVは最も恐れられている病気の一つでありつづけるわけですが、今年に入って治療薬関連のニュースがポツポツ出始めている感じがします。
Telegraph:Scientist's hope for HIV cure 
20年遅々として、と、それでも着実に進んでもいる、という感想が交錯します。さてこの状況、草葉の陰でフレディは何を思うだろうか、などと。