いつもどおり、作品の内容には一切触れずに書いていく読書感想文。
ー清水に関しては急激な右旋回はしなそうだな
御師の言葉。リトマス試験紙的につかえそうだ、という程度のニュアンスであったと記憶している。定かではない。いったい僕を何に使うつもりだったんだか。
ちなみにうちの研究室は『前衛』が置いてある、左旋回の弧を描き続ける永久機関のような異質な場所であった。
講談社 (2013-02-15)
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本作は『不思議なキリスト教』に続く、橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司の鼎談。ちょうど2年前、派遣前訓練の講座で橋爪大三郎が講師として招かれていて話を拝聴することができた。あらずいぶんなビックネームを呼ぶんだな、と思って聴いてたけれど、とても初歩的が多くってあまりおもしろくなかった。
なまいきいって橋爪せんせすみません。でもとなりのひと、寝てました。
例えば日本人は無宗教か、とか。日本人コミュニティで暮らしていると疑問にも思わないことが海外では問われたりもする。だからこういうことを考えておいて損はない。
この本では大澤得意の「第三の審級」にうまく話が落ち着いて、きれいに終わったね、という印象。そもそも「第三の審級」はキリスト教と折り合いがいい。というか、キリスト教そのもの。そして宮台の沈黙が不気味。
講座もこれくらい突っ込んでくれると面白かったのに。