2025年2月8日土曜日

2月の草むしり

 東京は冬、雨が降らない。こんなに降らないんでしたっけ。

帰ってきた東京出の2回目の冬を過ごす。おおむね、空は青く、ひどく乾燥している。湿度100%の裏日本からやってきた身としては、やっぱりずいぶん遠くに来たもんだと思う。

それでも、少しずつ雑草は生える。春になると厄介なので、この時期も草むしりをする。


仕事の大半は農業です。ご案内のとおり。勤め人だった頃よりもずっと外にいる。農業だから晴耕雨読だな、と僕自身も思っていたんだけど、東京は思った以上に年中晴れていて、雨読している間があんまりない。やっぱり年の半分くらい雪に包まれていた方が、休みがいがあると思うんだけど。

思い返すと、10月あたり稲刈りの時期に雨に降られた。それ以降、主だった雨はない。3ヶ月くらい。10月末くらいか、来年用の豆とにんにく、玉ねぎを植えた。乾き切った畑に。

こんな乾いていて出るものか。虐待的な錯誤だと思った。だって僕だって乾燥肌がひどいんですもの。お医者様に処方された、ワセリン的保湿剤をせっせと塗り込むのが冬の日課でもある。しかし、ぼぼ農家たる相方は泰然としている。

豆やらにんにくやらは出るのだ。灌水しているでもないから、水収支的に変だなあと思うのだけれど、あいつらは出てくる。雑草も出てくる。少ないにしても、土中に水はあるのだ。

この時期、大してでかくならない。やっぱり限定要因は水だろう。もう少し雨が降って、もう少し気温が高ければ、当然大きくなるんだろう。この時期的な仕事として根系の成長が優先されているのかもしれない。ただ、数少ない雨のタイミングをつかまえて、一雨ごとにしっかりしてくる感じはある。


きつねにつままれた気分ではあるのだけれど、合間を見つけて草をむしる。