と思う今日の晩。
ベトナム語の上達のためにはドリフとかみたほうがいい。
喉で発生するんじゃなくて、喉と口の間で発声するんだ。きっと。
じゃないと Ư とか Ơの音はでない。
とくに Ơを発声するベトナム人はもう、ハーモニクスと読んで差し支えない
くらい倍音が出ている。まねできねぇよ。
少なくとも発音構造についていえば、日本語の方がラクだと思う。
でもそんな日本の発音も変わりつつあるのね、という話はまた今度。
こういう喉で搾り出す声はベトナム語ではほとんどない。
大声を出すときは、口腔と腹腔を開けたような声を出す。
クリーントーン、ハーモニクス込みの、よく通る高い声。
この国では、イーグルスは流行ってもNirvanaとか絶対流行んないだろう。
この国のヒット曲が歌謡曲に限られるのは無縁ではないだろう。
声調を無視したとしても、そもそも発声方法が違うのだ。
The Black Crowsは"By your side"から。
正確に言えば"Amorica"からだけど、ちらりとしか聞いてないから。
そのジャケットに大興奮していた中学生がいたとかいないとか。
"By your side"に話を戻す。
ケヴィン・シャーリーがプロデュースしたから買ったようなもので。
サザンロックと生っぽいプロデュースが奇跡的な名盤だったと思う。
それまでサザンロックは生くさくて聴けなかったんだけど、
躍動感のある音作りで印象がだいぶ変わった。
ケヴィン印のスネアの音がして僕は大満足なのであった。
クリス・ロビンソンはこれほど声域が狭くて、というよりも
使えるキーが少なくて、一本調子で。ヘタウマ。
なんで心が動かされるのだろう、と思う。
出力が大きい、というか、がなる人。
いつまでたっても不安定なその声が、何かを突き破るのか。あるいは、
心を潰さんばかりのその声が、心を震わせるのか。
きっと、時間や空間を超えて、クリスの"I love you"は届いてしまう。
この"Lions"を買ったときは学生だった。
夏、学校から家に帰る途中で夕立にあって、
農場の東屋で昼寝をしているときに聞いていた。
早く雨と雷がやまないかな、と思っていた。
起きたら、満点の星空でした。
って考えると、今とあんまり変わらない生活をしていたかもしれない。